第132回:夢がねぇ(2002/12/13)


今日、松屋で夕食を食べていた時のこと、
私の向かいで2人の子供が牛丼を食していました。
客が少なかったこともあり、彼等の会話は筒抜けだったのですが、
その内容があまりに衝撃的だったのでちょっと書かせていただきます。

この2人、最初は交互に社会(歴史)の問題を出し合っていたのですが、
次第にそのうち1人が飽きてきたようで、仕舞いには「勉強しても意味が無い」と言い出したのです。
その「言葉」に対するやり取りはだいたいこんな感じでした。
(「勉強しても意味が無い」と言ったのをA、もう片割れをBとします)


 A「俺、中卒でもいいよ」
 B「なんで?」
 A「だってさあ、意味無いじゃん勉強って。時間の無駄だし、その間に色々やりたいじゃん。」
 B「でも中卒はヤバいよ」
 A「何で?」
 B「働いても貰える給料が少ないから
 A「じゃあ高卒までは必要かな」
 B「いや、大学まで行った方がいいよ。大卒と高卒じゃ給料全然違うし。
 A「マジで!」
 B「本当だって」
 A「でも、勉強しなきゃいけないじゃん」
 B「それにさ、色々やりたくても将来貰える金が少ないと出来ることも少ないよ。
   安定した生活送るなら、やっぱり大卒の肩書きは必要だよ」
 A「・・・そっかあ、じゃあ大学行かなきゃダメだな」


彼等の言葉の節々に中学校受験の話が出ていたので、恐らく小学校5年か6年だと思います。
嗚呼、何て夢の無い話なんでしょう
私が小学校5・6年の頃に本気で考えてた将来なんて、
新宿中央公園の近くに探偵事務所構えることだったのに。
当時東京に単身赴任してた親父に頼んで、
新宿中央公園の下見にまで行ったのに。
(勿論、横浜も下見に行った)

いや、現実的なのも悪くないと思いますけどね。
新宿中央公園の近くで探偵はともかく、
嘘でも「将来はプロ野球選手」とか「将来はサッカー選手」とかの会話をして欲しいなあ。
その後はポケモンの話とか、いかにも小学生らしい会話をしていましたけど。

中学校受験で勉強漬けの毎日にストレス溜まってるのでしょうか。
ちょっと贅沢した「牛舌定食with生野菜」を食べながら、
やっぱり大なり小なり夢は持っていた方がいいなあ、と思いました。

うーん、普通はこんなもんなのかなあ・・・。
少なくとも私の周りの人間は違いましたけど。

<BGM>
  MAJESTY (BLIND GUARDIAN)
 [ TOKYO TALES / Victor ]