第137回:誰かに喜んでもらう為の一生懸命(2003/01/16)


今日、ヨドバシカメラで人の良さそうな中年男性と店員のこんな会話を耳にしました。

 男性「小学校5年くらいの男の子が楽しめるゲームって何でしょう?」
 店員「そうですねえ、この『ロックマンなんちゃら』なんて如何でしょう。
     このゲームは云々・・・・」

2人の目の前を通り過ぎたときに一瞬聞こえただけでしたので、
全てのやり取りは分からないのですが、
この中年男性の言葉に何とも言えない嬉しさがこみ上げました。

「小学校5年生くらい」とか微妙に具体的なキーワードが含まれているところに、
喜んで欲しいという想いが込められているように思います。
全体的に一生懸命な感じが伝わってきますよね。
女性へのプレゼントを買いに婦人服売場に男一人で入るのを思い出しました。

店員にとっては漠然とした難しい質問だったかもしれませんが、
それが仕事&商売とは言えきっちり答えている所も凄いです。
店員のゲームの説明は聞けなかったのがちと残念。

おそらくプレゼントか何かなんでしょうね。
本人に「何が欲しいか」を聞けば簡単なことなのですが、それだと驚かせる楽しみがない。
ゲームが好きだというのは分かっているけど、自分はゲームのことなんて全然知らない。
そんな状況がゆえに出てきた言葉でしょう。

飽くまで憶測での話なので真相はあっけらかんとしているのかもしれませんが、
例え私の思い違いだったとしても、こういう誰かに喜んでもらおうと一生懸命になる姿は大好きです。

でも、会話自体はなんか英語の教科書に出てきそうですね。
(買い物の時のナンシーと店員のやり取り、みたいな感じで)


<BGM>
  運命の時
 [ 劇団四季オリジナルミュージカル 異国の丘 / 劇団四季 ]