第17回:想い出の食パンマン人形 (2000/7/5)


先日、何気なく部屋の掃除をしていた所、
物置と化している部屋の隅から食パンマン人形が出てきました。
人形自体は極平凡なUFOキャッチャーの景品で、
誰が見ても引越しとかの機会に必ず捨てられてもおかしくないと思う物なのですが、
かれこれ10年近くも私の部屋に置いてあります。

この食パンマン人形は、
当時中学生だった私が友人と試験勉強をしていた所へ突然投げ込まれました。
投げ込んだのは私の兄貴だったのですが、
食パンマンがいきなり投げ込まれたという摩訶不思議な事件に私達は大爆笑しました。
今でもその時の友人が食パンマン人形を見ると当時を思い出し、昔話に華が咲きます。

これが捨てられない1番の理由です。

「食パンマン人形が突然投げ込まれた」というだけの出来事なのですが、
その話題を共有できる人との大切な想い出の品なのです。
もし捨ててしまったら、友人の想い出も葬り去ってしまうような気がするんですよ。
勿論、古くからの友人なので想い出は沢山あります。
ただ、パズルのピースの様に、欠けてしまうとお互いが困ってしまう
そんな想い出の一つだと思うと、捨てる事はできません。

想い出の品って皆さんにもあると思います。
例え他人からは邪魔な物にしか見えなかったとしても、ずっと大切にして下さい。