第174回:キラーソフト(2003/11/03) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
俗に世の中で「キラーソフト」と呼ばれるソフトがあります。 ゲーム機の普及に貢献したソフト、つまり本体を買わせる切っ掛けになったソフトです。 ゲーム機はゲームソフトが無いと本来役に立たないものなので(DVD再生とかありますけど) 9割9分の人はハードと一緒にゲームソフトが手元にある(あった)筈だと思います。 意外とPS2はDVD再生機能自体がキラーだったかもしれませんが。 私も過去に何台かのゲーム機を購入していますが、 大概はそのハードで遊びたいゲームがあるから購入に踏み切っています。 (中には、貰ったものや長時間の移動が退屈だからという理由で買ったものもあります) この間「式神の城II」を遊ぶ為にゲームキューブを買った際、 他のハードとキラーソフトの関係はどうだったんだろうと思ったので整理してみたところ・・・
となりました。 皆さん同じだと思いますが、サターンとプレイステーションはどちらを買おうか迷っています。 安い買い物ではありませんし貧乏学生時代だったのでとても同時に購入なんてできません。 こんな迷ったときの決断材料になるのがキラーソフトですね。 結果的にサターンを買ったのですが、 この時の私のキラーソフトは「水滸演舞」「レイヤーセクション」という 世の中探しても10人いないであろう熱いラインナップで我ながらご満悦。 しかも本体と同時に買ったのが「グレイテストナイン」という野球ゲーム。 (このときはまだ両作品とも発売されていなかった) プレイステーションは発売からかなり遅くになって買いました・・・というか連れに買って貰いました。 サターンのSTGが質量共に豊富過ぎて(一部除く)、暫く見向きもしなかったもので。 「ビートマニア」も最初は興味無かったのですが、 (ゲーセン入荷当時はプレイヤーのマナーが悪く、ゲーセン店員の立場的に厄介なゲームだったから) 私の後輩に宣戦布告する切っ掛けとして急遽キラーソフトに。 遅く購入した分、プレイステーションの昔の名作が遊びやすかったですね。 ファミリーコンピュータは兄貴が主体で買ったので実はあまり覚えてません。 良く分からずお金出したら家に繋がってました。 ディスクシステムの購入に関しては想い入れが強いです。 友人宅でプレイした「悪魔城ドラキュラ」の音楽が格好良くて格好良くて もうこれは一家に一台ないと歴史の証人になれないと勝手に決め込んでいました。 ですが、発売当時はまだ小学生で小遣いでは到底買える代物ではありません。 こういった大きな買い物は「クリスマス」や「お年玉」などのビックイベントに賭けるのですが、 クリスマスは事実上小学校2年で無くなりましたし、お年玉は9割貯金が義務付けられていました。 しかも欲しいのがゲーム機と言う母親と真っ向から対立するであろうことが目に見えるもの。 こういう時の親は、子供にとってラスボスよりも強敵な存在でしたから。 こりゃ説得に苦労するぞと散々考えた挙句、 無い知恵を総動員した結果に出した交渉の切り札はなんと「家の御手伝い」。 めちゃめちゃ可愛らしいですね、私。 一応世間ではクリスマスと言うイヴェントがあるんだぞ、という事実を楯に、 「小遣いで半分出すから半分援助して。今年中は家の手伝いするから。」 という微妙な条件を親に飲ませて見事ディスクシステムを購入したのでした。 当時は親父が東京に単身赴任をしていたので交渉事は母親が相手だったんですね。 だから「家の手伝い」ということで。手伝いは3ヶ月くらいやったと思います。 目的の「悪魔城ドラキュラ」は音楽目当てで暇さえあればやってました。 この時、明らかに人として大切なことを学んでいるのですが、 大人になって連れにプレイステーション買って貰っている時点でダメですな。 中学〜高校にかけてはX68000一筋な生活をしていましたので、 その当時に全盛期だった「PCエンジン」「メガドライブ」「スーパーファミコン」は サターンやプレイステーションが出てきた所謂「次世代機ブーム」の頃に入手しています。 ですから、欲しいゲーム・買ったゲームは殆どリアルタイムでプレイしていません。 上記3機種に関する私のキラーソフトは既に発売されて数年が経っているため、 本来のキラーソフトの意味とは若干かけ離れているような気もします。 ネオジオは「月華の剣士2」の発売に合わせて月華仲間だった友人より譲り受けました。 当然、ネオジオ版「月華の剣士2」を購入するという条件で。 「月華2欲しいけど本体が・・・」という矢先の有難い言葉だったので素直に貰いました。 初代「月華の剣士」の時にこの言葉を貰っていたら「月華の剣士」を買っていたでしょう。 夜通し対戦していた記録とか今でも残ってて嬉しかったり。 ドリームキャストは本体同時発売ソフトにバーチャ3があった時点で無性に欲しかったのですが、 丁度X68000のテレビディスプレイが調子悪くなってテレビを買ってしまい後回しになった挙句、 バーチャ3熱も冷めてしまったので半年後くらいに購入しました。 この時のキラーソフトは「全日本プロレス2」だったんですが、 こんな人も他にはあまりいないでしょうねえ。 プレイステーション2はただただ「シルフィード」が目的。 ただ、買いに行ったとき「シルフィード」が売り切れていたので DVDの威力を確かめてやろうという意味もあって「スキャンダル」を購入。 DVDの威力は確かに分かりましたが、ゲームの魅力としては正直微妙なところ。 実際、お目当ての「シルフィード」もSTGとして個人的に微妙な感じでしたが。 まあ、ゲーム豊富ですしDVD再生出来るし無駄な買い物になってないですけど。 ゲームボーイアドバンスは大阪へ行く電車の中が暇だなあと思ったので購入。 ソフトは何でも良かったんですが、安定したところで「F-ZERO」を。 スペック的に2D物が多いだろうと読んだ上での突発購入でしたが、 何気に正解だったのでそれなりに重宝してると思います。 ゲームキューブのゲームボーイプレイヤーが手に入ったので、 長距離移動の際を除けば御役御免となりましたが。 ゲームキューブは前回のコラムで述べている通り「式神の城II」目当て。 それ以上もそれ以下もありません。 結城小夜に良い夢見させてやらないと一生後悔しそうなので。 というかPS2に移殖されそうな予感がしますけどね「式神の城II」。 一部適当に流してますが、私のハードとキラーソフトの関係はこんな感じです。 数年前はライセンシィやハードウェア会社によるソフトハウスの囲い込みなどが厳しいこともあり、 ユーザサイドが全部のハードを揃えないと満足した環境が作れないような状況でした。 今でこそ、セガがハード開発から撤退してゲーム機のシェアが少し落ち着いたり、 企業間の不仲がある程度解消されたり、ゲーム機自体の性能が格段に上がっているため、 ゲームソフトの発売にもそれなりに柔軟さが出てきていますが、 マシになっているとは言えやはり根本は同じです。 ただ、この先何十年もゲーム機のシェア争いは続いていくと思います。 技術の発展に伴い様々なゲーム機が市場に投入され、 そして発売されるソフトに魅力を感じれば間違いなく私はハードごと買うでしょう。 まあ、競争は仕方ないと思いますし、そうでないと業界が胡座をかいてしまうので。 せめて入・出力装置の規格統一だけはして欲しいと思いますが。 (コントローラ・電源・モニター接続など) 君のキラーソフトはどうかな? <BGM> Steel Of Destiny. Extend Version (九十九百太郎) [ DUST BOX / NoBrandSounds ] |