第214回:懐かしき面々(2004/08/27)


野球の話で恐縮ですが。

オリンピック日本代表選手、まずは御疲れ様でした。
そして銅メダルおめでとう御座います。
銅メダルという結果に周りがどう思っているかは知りませんが、
一生懸命頑張った選手達に罪は無いので素直に労いの言葉を贈ります。
ただ、ナメてかかってた&謎采配の監督以下コーチ陣は反省するように。
ま、その前に私はオリンピック野球へプロ選手を派遣することに疑問を持っていますけど。
この話は複雑になるのでやめておきましょう。

さて、このオリンピック野球、
まず日本の選手が頑張る姿を観るのが大きな目的である訳ですが、
少しでもプロ野球の世界へ足を突っ込んでいると(関係者という意味ではないですよ)
もう一つの楽しみ方があったりします。

それは、他国の代表で選ばれている
日本のプロ野球でプレイしている(いた)外国人選手を観る事です。
彼らが出てくるとちょっと贔屓したくなるんですよね。

全試合観戦した訳ではありませんので抜けがあるかもしれませんが、
私の気が付いた範囲で紹介してみたいと思います。

1.ジェフ・ウィリアムス(オーストラリア代表)

現在阪神に在籍している左のサイドハンド投手。
昨年の阪神優勝時にはストッパーとして活躍しました。
左バッターには滅法強いが右バッターには脆いという印象でしたが
城島・中村・谷をきっちり斬ってたところを観ると
考えを改めなければいけないのかもしれません。
完全に日本バッターキラーだったもんなあ。

まあ、実にツッコミ所のない選手です。

2.デビット・ニルソン(オーストラリア代表)

日本での登録名は「ディンゴ」
4年前、シドニー五輪出場の為の腰掛けとして中日でプレイした選手です。
現役メジャー選手として期待されて入団したものの
あまりにも打てなくて連日スポーツ新聞に「ダメジャー」と書かれる始末。
他球団ファンにとっては出れば出るほど嬉しい選手だったに違いありません。
例えれば、巨人のストッパーを石毛が務めていた頃、
ピッチャー石毛のコールに敵のスタンドから歓声があがったのと同じ心境かな。

そんな訳で中日ファンの私にはあんまりいい思い出がないのですが、
唯一、横浜スタジアムで打った場外ホームランだけは目に焼き付いています。
確かTVKで観てたんだっけなあ。

でも、この間横浜スタジアムへ観戦に行ったとき
阪神・金本兄貴の特大場外ホームランを間近で観てしまったため
この思い出も風化していくに違いありません。

上の2名がオーストラリア代表として見事銀メダルを獲得しました。
おめでとう御座います。

3.トッド・ベッツ(カナダ代表)

昨年ヤクルトでプレイしていた左のアベレージヒッター。
まあ良くもなく悪くもない成績だったような気がしますが、
彼の場合は野球の成績よりも日本に来日したとき
球団関係者が全然違う人間をベッツと間違えてしまった
というエピソードの方が記憶に残っています。
おい間違えるなよヤクルト、間違えられるなよベッツ。
レイサム(巨人)の2アウトなのに観客席にボールを投げ入れた事件と並んで
昨シーズンの横綱級の「ネタ」を提供してくれました。

オープンスタンス気味でゆったりバットを構えるフォームは相変わらずで
3位決定戦では日本の投手からきっちり2安打放っていたり
その存在感はヤクルトに在籍した当時のままでした。

4.ロブ・デューシー(カナダ代表)

日本ハムに95〜96年の2年間在籍した長距離ヒッター。
開幕戦2ホームラン、先頭打者ホームラン記録など
粗は目立ちましたがかなりのインパクトを残した選手です。

最も、95年の日ハム外国人に関しては
このデューシーよりも球拾いして帰ったティム・マッキントッシュの方が
名前も成績もバッティングフォームもインパクトがあり、
日本のファンから見れば不遇の存在になってしまったイメージです。

日本との3位決定戦では代打で出てライトフライでした。


以上、4選手です。
台湾代表にも多分いるんでしょうけど回避。
残念ながら観てないので。

余談ですが、カナダの選手といって真っ先に思い浮かぶのはマット・ステアーズ。
93年に中日へ途中入団しまして、その年限りで解雇されたのですが、
落合が「バットにボールを乗せるセンスがある。若いし育てれば良い選手になる。」
とフロントに残留を薦めていたというエピソードは中日ファンには結構有名な話。
結果、メジャーで4番を打つまで成長を遂げました。
今はカンザスシティ・ロイヤルズに所属しています。
本人も「日本で落合という打者に出会ったのが切っ掛け」と言っており、
中日の監督が落合の今、日本にカムバックしないかなあと密かに期待していたり。
もう歳なので派手な活躍は期待しませんが、
記憶に残るプレイをもう一度日本で御願いしたいものです。
ちなみに私は彼が日本で放った6本のホームランのうち3本(草薙球場1本、神宮球場2本)を
この目で見ているという自慢にならない自慢があります。

今はメジャーにあがっているので代表入り出来ませんでしたが
4年後の北京ではその勇姿が観れるといいなあ・・・。
もう40くらいになっているので難しいかもしれませんけど。


日本で残した実績は兎も角、
こういった場で再び対決するというのは純粋にロマンがあっていいですね。
特にカナダ代表のベッツ。
でも、もう間違えられるなよ。


<BGM>

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