第23回:それは正しい答え? (2000/9/4)


随分前の話になりますが、何となく思い出したので一筆。

まだ若かりし大学生だった頃の話なのですが、
ある日の真夜中、急激な寒さに襲われた事がありました。
季節はまだ9月の終わりか10月の始めくらい。
クーラーこそ御役御免になりましたが、
暖房器具はまだブルペンで肩を温めている状態でした。
要するに、気候的に寒さを感じる事の無い状況だった訳です。

最初は「武者震いか!?」と緊張感の無いことを考えていましたが、
あまりに酷いので、とりあえずは布団の中に潜り込みました。
それでもやっぱり寒く、体がガタガタ震えているので、
明らかに季節外れの毛布も引っ張り出し、挙げ句にはコタツ布団まで使用し、
更には冬服3枚重ね着しましたが、効果は全然無し。
30分くらい様子を見ましたが、全く変化が無いので流石にヤバイと思い、
夜間救急センターの電話相談室にとりあえず電話する事に。

この時、私は一人暮らしで車も持っておらず、
しかも夜間救急センターは2駅先にあるので歩いても行けない。
勿論、夜中なので電車も走っていない。
そしてタクシーを呼ぶのも辛い状況だったと先に伝えておきます。

要は藁をも掴む気持ちで電話相談室に電話した訳です。
で、その時の会話が今考えても附に落ちない。


 私「すみません、寒さで震えが止まらないんです
   3枚重ね着して毛布までかけているんですけど・・」
相手「熱はありますか?」
 私「3x度x分ありました」
相手「悪寒みたいな感じの寒さですか?」
 私「いや、本当に冬に裸で外出たみたいな寒さです。
   勿論、悪寒もありますが。」
※私の歯はマジでガタガタ震えている
相手「そうですか、じゃあこちらに今からいらして下さい」
 私「いや、一人暮らしでとても出れる状況じゃ・・・」
相手「そうですか、じゃあ温かくして寝て下さい。
 私「はあ。解りました。」


その時は納得して電話を切ったのだが、
冷静に考えてみると、
これ以上どうしろって言うんだ?!状態。
向こうの気持ちも解らんではないのだが、
極々当たり前の事を言われただけの気が・・・。
でも、間違ってはいない訳で・・・

まあ、私が今生きているという事でヨシとしましょう。
そんな経験、みなさんあります?