第２３１回：Zac.に勝つにゃ刃物はいらねぇ（2005/01/22）

食べ物の好き嫌いがあるように 音楽の好き嫌いがあるように ゲームジャンルの好き嫌いがあるように EVEの氷室恭子が料理を苦手としているように MISSINGPARTSの成美さんが光を苦手としているように 元中日・大豊選手が内角高め速球を苦手としていたように オバケのQ太郎がいつも犬から逃げ回っているように 人には誰しも「苦手なもの」があります。 何もかも完璧ではありません。 あ、最後のは人じゃないか。 当然ながら私にも苦手なものはあります。 このコラムでも幾つかは公表してきましたが 人に言えることから言えないことまで沢山。 その中でも超ド級に苦手なものを一つ紹介します。 意外に思われるかもしれませんが、実は採血がメチャメチャ苦手です。 お恥かしい話ですが高確率で貧血起こします。 採血後は大概ベットを借りて休ませて貰うという情けない状態に。 昔、会社の健康診断で採血した時も例に違わず貧血を起こし、 採血コーナーの横に用意してあった臨時のベットで寝ていたら 後から来た同僚に「何やってんのZac.（仮名）さん」と笑われたことも。 情けない話なんですが本当にダメなんです。 で、今年から新しく通うようになった病院で 先日初めて採血をやることになりました。 過去の経験上、貧血になってベットを借りる可能性が大なので 寝ながら採って貰ったほうがいいよなあと考えていたところ 先生が看護師に採血の道具を催促しながら なんと「採血は横になってやりましょう」と提案してくれました。 こ、こいつ、もしやエスパーか！！ ・・・などと驚く余裕は当然ながら無く、 ただただその言葉に従って診察台の上に寝かせて貰ったのですが。 後で何で分かったのか聞いてみたところ、 先生が「採血します」と言ったとき、 私は平然を装ったつもりで「わかりました」と言ったんですが 同時に顔から一瞬で血の気が引いていったのを見逃さなかったそうで。 おい、モロ顔に出てるよ俺。 健康のためだと自分に言い聞かせていますが、 やっぱり顔には素直に出てしまうようです。 男のクセに採血が苦手、ましてや貧血まで起こすなんて 大いにバカにされそうな気がしますがダメなものはダメなんでしょうがない。 私と戦う場合、強靭な肉体も鋭利な刃物もいりません。 採血の道具を見せれば多分勝てます。 別に血が苦手って訳じゃないんですけどね。 人が血流してるのを見て貧血起こしたりはしないですから。 恐らく「採血」って響きがダメなんだろうなあ。 これが「那波さんのドキドキ吸血パラダイス」とかそんな名前だったら 私も安心して血を抜かれるかもしれません。 まあ、その場合は別の意味で顔に出てしまいそうですけど。 ＜ＢＧＭ＞ fragment (onoken) [ I/O Opening Theme / Regista ]