第274回:Zac. 起つ その壱(2006/06/16)


なんか来月頭くらいを目処に起業することになりました。
肩書きだけは偉そうに代表取締役社長です。
恐らく、日本で三本指に入るであろう全然締まらない社長になると思います。

起業に至る背景は以下のような感じ。

現在在籍している会社が、源平討魔伝の安駄婆に『風前の灯!』と言われそうな経営状況で、
私の人件費が払えなくなり(現在2か月貰ってない状態)、先々も殆ど期待できない状況に陥りました。

ちなみに現在私が在籍している会社の状況と私の境遇を例えると、
劉禅が側近にそそのかされ蜀滅亡への道を着々と辿っている状況で、
諸葛孔明の意思を継ぎ一人剣閣で魏に対抗している姜維伯約みたいな感じかと。
あ、一人で頑張っている姜維伯約=私ですよ。
なんかこの例えカッコイイなあ……今度から使わせて貰うことにしよう。
えー、三国志に詳しい人は諸葛孔明が死んだ後の蜀を連想してみてください。

勿論、私が今の会社を辞めて新しい就職先を探せばいい話なのですが、
困ったことに、私が辞めてしまうと日本全国津々浦々の顧客が一気に路頭に迷う状況に陥るため、
「はいそうですか」と簡単に辞めることができないのです。
何故なら今の会社の社員は私だけだから。つまり他にやる人がいないのであります。
私の性格的に、他の仕事に就いたとしても前の顧客の事を考えてしまいそうなのも大問題。

で、5月末くらいから色々調べて考えて悩んだ結果、
現在私が抱えている仕事を全て引き継ぐことを条件に起業することにしました。
要するに今在籍している会社が私の人件費を負担しなくていい状況、
且つ、顧客は担当者を失わず路頭に迷わなくていい状況、
そして負担と責任は大きいけど自分が頑張れば一応収入が得られる状況、を作るという訳です。

昔から、社長とか一番上に立つ役職に自分が向いていないことは分かっていました。
どちらかと言うと、社長の下であーだこーだ助言するタイプだと思いますので。
正直なところ本当に自分で大丈夫か不安だったりします。

まあ、起業すると偉そうなこと言っても所詮は一人会社ですし、
儲けるとかそういう気は無く、日々暮らせる収入さえ得られればいいやくらいにしか考えていません。
そりゃ今よりも大変だとは思いますけど、給料貰ってないより全然マシですから。

という訳で、冒頭に書いたように来月頭くらいに起業することを目指して今週から動き出しています。
会社の作り方とか、新会社法の本とか色々買って読みましたよ。
全然似合わない姿ですね。
テックジャイアンとか読んでる方がお似合いです。

付け加えると、動き出したものの最初にやらなきゃいけない「定款」を作ることさえもう四苦八苦してます。
いや本当にこういうの自分には向いてないと実感しました。
何せ定款と聞いてテクモの前身「テーカン」だと思ってしまうほどですから。

……ボチボチ頑張りますわ。

※今後、他にもコラムに書くようなネタが出てくるかもしれませんので
 念のためタイトルには「その壱」を付けておきます。


<BGM>
sora-no-sizku (antistar)
[ あやかしびと オープニングソング・虚空のシズク マキシシングル / propeller ]