第275回:Zac. 起つ その弐(2006/06/17)


前回のコラムで起業すると宣言した訳ですが、
正直言って何をしていいのか、起業するとどうなるのか、さっぱり分かっていません。
「儲けてウハウハしてやるぜ!」って言うよりは「いい勉強させてもらおう」という気持ちな所為か
やってみりゃ色々分かるだろう程度にしか考えていない有様だったりします。
こんなのでいいのでしょうか。

さて、そんな一向に気分が盛り上がらない貧打の中日打線みたいな私ですが、
起業までに決めなければいけないことは沢山ある訳で、ぼちぼち動き始めました。

起業するにあたってまず最初にやらなければいけない一番大切なこと、
それは勿論、会社名を決めることです。

私の脳内なんてある意味「単細胞」みたいなものでして、
会社名と聞かれて思い浮かぶのは先にも後にも『株式会社 弥生』な訳です。

私らしくていい名前、つーか「これぞ弥生への愛」という感じで最高なのですが、
「世間一般的に知名度の高い他社の商号や紛らわしい商号は使用禁止」
という規則が私と弥生の愛を阻みます。

弥生会計の会社、お前だよお前。
安易に「弥生」なんて付けるなよ。弥生のこと好きでもないくせに。
(すごい言い掛かりというか、私にこんなこと言われても困ると思いますが)

ちょっと捻りを加えれば『株式会社 弥生企画』『株式会社 オフィス弥生』『株式会社 桂木弥生』
などの名前は付けられるのですが全て却下。
1番目のはアダルトビデオの会社っぽいですし、
2番目のは芸能プロダクションっぽいですし、
3番目のは知ってる人が聞いたら生暖かい目で見られそうですし。

冒険するならストレートに『弥生探偵探偵事務所』なんてのも有りかと思ったのですが、
「法的に資格がない言葉は使えない」という規則があるためアウト。
(要するに「銀行」「病院」「探偵」などを付ける場合、実際に営んでいないとダメということ)

ああ、私と弥生の愛は阻まれる運命なのか……。

と、嘆いていても仕方ありません。
会社名は起業における絶対必須条件、且つ最初に決めなければいけないこと、
それなりのルールというか拘りを持って『株式会社 弥生』以外の名前を考えることにしました。

まず、横文字は使いたくないということ。
一応会社の目的にはコンピュータ関係の業務が羅列される訳ですが、
いかにも「うちはコンピュータ会社ですよ」って名前にはしたくないのです。
ネットとかシステムとかサイバーとかテクノロジーとかそういう類の単語は一切禁止。

次に、大袈裟な名前は止めようということ。
当初は会社名に「大日本」とか「ジャパン」とか入れることに憧れましたが、
(例えば『大日本弥生企画』とか『弥生ジャパン』とか)
1人会社に大日本とかジャパンの大風呂敷はふざけてると思われそうなので禁止に。
それで仕事貰えなくなったら嫌ですし。
世の中の人全てが「ギャグの分かる人間」ではないのですから。

そして、誰が聞いても覚えて貰えるような会社名にすること。
人に覚えてもらう方法は幾つもあると思いますが、個人的に一番効果的なのはインパクトだと思っています。
私がインパクトとか口走ると、大概の人はギャグ方面と考えがちですが、今回は残念ながら違います。
「えっ!これってコンピュータ会社の名前なの!?」とか「あまり聞かない名前だ!」とか言われるのが理想。

ま、そんなルールで自分を緊縛して通勤電車の中とかで散々考えた結果、
「漢字1文字」もしくは「漢字2文字」の会社名にすることに決めました。

でもスミマセン。
ここまで引っ張っておいて会社名を明かすことはしません。
コンピュータ関係の会社だということだけで勘弁してください。
まあ、ネット上で自分の勤めている会社の名前まで書くやつはいませんからね。

要するに会社名一つ決めるのでも苦労するものですね、ということが言いたかった訳で。
自分に娘が出来たら『弥生』と命名する気満々な人間ですので当然と言っちゃ当然ですがね。


<BGM>
CaptivAte〜裁き〜
[ GuitarFreaksV2 & DrumManiaV2 SoundTracks / KONAMI ]