第287回:Zac.'s 風雨来記 海外逃亡編 その壱(2006/10/14) | |
相変わらずやることが遅くて自分でも参ってしまうのですが、 ようやく先月行ってきたイギリスの話をしようと思います。 本当は中日のリーグ優勝を語りたいのですが、それを先にやると完全にイギリスのこと忘れそうなので。 いや、一ヶ月過ぎているので既に忘れていることもあるようなないような・・・・・・。 まあ、北海道みたいなノリでイギリスを熱く語れないため、 写真を並べて適当にコメントするスタイルで進めていきます。 と、その前に少しだけ雑談を。 まず重要なのは私の英語力がどんなものかという点。 英語圏に行くのですからそりゃ英語が喋れないと騙されて身包み剥がされて 生きて祖国日本に帰れなくなる可能性大です。 私は海外のソフトウェアを扱う仕事に就いていた関係でよく「英語ペラペラ?」と聞かれるのですが、 サッパリ分からなくて辞書をペラペラ捲るタイプの「英語ペラペラ」です。 まあ、読み書きはじっくり時間を掛けれるので(辞書もあるし)それなりに出来るのですが、 ネイティブな会話は出来ないに等しいレベルです。 イメージとしては大体こんな感じ。 Zac.「Do you like Yayoi Katsuragi? 英国紳士「Yes!! ○▲#■×&%●■△=$%×・・・・・・・・・・・・ Zac.「・・・・・・. 最初の質問は頭の中で言いたいことを準備しているので言えるのですが、 相手の返答のYes以降が何を言ってるのかサッパリ分からず結果的に沈黙してしまう、 といった会話としては成り立たないものしかできません。 ただ、看板とか観光地の説明とか食事を食べるときのメニューとかの英語は 時には辞書を駆使しながらじっくり読むことができるので大丈夫だったり。 これは恐らく皆さん同じだと思いますが。 こんなんだと「そんな英語力でよく行って来れたね」と言われそうですが、 実は英国人と結婚した嫁さんの友達がイギリスに住んでおり、 その夫婦にイギリス中を案内して貰えるという手筈になっていたのです。 つまり、専属のガイド・通訳・運転手付の旅行ということ。 これなら英語力が低レベルでも身包み剥がされる心配はありません。 しかもツアーではないのでゆっくり自分達のペースでイギリスを回ることができます。 ツアーでは組み込まれないような場所に行くこともできます。 嗚呼なんて優雅な(他力本願な)旅なのでしょう! つか、そうでなければ私は約10日間も海外に行けません。 そんな訳で私の英語力が低くても安心な旅をし、晴れて祖国日本の地を踏むことが出来たのでした。 あともう一つ。 皆様、イギリスのイメージというのはどんな感じでしょうか? 恐らくこのサイトに来る7割くらいの方々は、 某18禁有名伝奇ノベルゲーム・・・・・・ぶっちゃけ『Fate』のセイバーと凛の影響で 料理が雑だ!とかそういうイメージではないかと思います。 あと、恐らくこのサイトに来る2割くらいの方々は、 PSの伝説ゲー『NOT TREASURE HUNTER』の影響で 何処彼処に英国紳士というイメージではないかと思います。 えっと、まあそんなイメージで良いかと。 料理なんかは雑と言うか豪快と言うか、 正直なところあまり繊細さの感じられない物が出されます。 例えばこんな感じ。 また、パブでジンライム頼んでみたら向こうにカクテルの文化は無いらしく、 必死こいて「ジンにフレッシュライムを絞ってくれ」とアピールしたら まあ、ライムは自分で絞ればいい訳ですし、内容的には問題ないので美味しく戴きましたが、 その作り方が物凄く適当だったことが物凄く印象に残っています。 ただ、周りが言うほど不味いとは思いませんでした。 一緒に回った嫁さんの友人の旦那様(以下、嫁の友人の旦那)が 「今回の食事は全部当たりだった」と言うほど良い物を食べていたみたいです。 (勿論、自分の口に合わない食べ物はありましたけどね) これでもかと言わんばかりに出される芋も、結構な種類の調味料が用意してあるので 色々組み合わせて自分に合う食べ方を研究するような余裕も出来ましたし。 えー、少しだけと言いながら随分前置きが長くなりましたね(いつものこと) それでは写真を交えて色々紹介していきたいと思います。 【 テムズ川 】 カモや白鳥がノビノビと水遊びをしていて、みんなパンを持参して勝手にエサを与えていました。 その辺は結構自由なんですね。 ただ、鳥達も自由なのでそこらじゅうに糞が落ちています。 勿論、私もエサをあげてきました。 パン切れでカモや白鳥をある程度操れるので楽しかったです。 奈良公園の鹿のように襲われることもありませんし。 【 ウィンザー城 】 居城として使用される「現役」の城としてはかなり古い部類に入るそうです。 上の写真の真ん中辺のタワーの上に旗を掲げるポールがありますが、 女王滞在時にはここに英国国旗が翻るとのこと。 国の一番偉い人が「ここにいるぞ!」と堂々とアピールしている訳で、 そんな簡単に居場所を曝け出していいのだろうかと思ったり。まあいいのか、平和だし。 なお、私がこの城を見てロープレ気分に浸ったのは言うまでもありません。 【 ウィンチェスターの街 】 かつての首都だけあって街は結構大きいですし人も多かったです。 ウィンチェスター大聖堂やウルヴァジー城、グレート・ホールなど 歴史を感じさせる建物が多かったのが印象的でした。 下の写真はアルフレッド大王像。 ウィンチェスターを首都に制定したこの街の象徴的人物です。 【 ウィンチェスター大聖堂 】 色々有名な人が埋葬されている歴史と由緒のある場所です。 誰が埋葬されているとかあまりよく覚えてないのですが、 兎に角、何処彼処から歴史的重みが感じられとても感動しました。 よくぞまあ昔の人はこんなものを造ってしまったものだと。 例えば奈良・東大寺の大仏を見ても思いますが、 宗教的な「信仰」という要素が加わった時の人間の爆発力って凄いなあと思います。 何人もの犠牲者を出しながら、それでもこんな大きな物を完成させてしまう訳ですから。 (今でこそ機械とか使えますけど、当時はそういうものありませんからね) あと実は私って『教会スキー』だったんだなあと実感した次第。 以後、何処へ行っても教会を写真に撮るようになってしまいました。 【 グレート・ホール 】 1200年位に建てられたウィンチェスター城の一部だそうです。 中にはこれまた有名な円卓が壁に掛かっています。 そう、アーサー王伝説に出てくる12人の円卓の騎士の「円卓」ですね。 パッと見、ダーツの的みたいな感じがしないでもないですが。 ちなみに今回のイギリス旅行の中で唯一「私が行きたい」と挙げた場所なのですが、 嫁の友人の旦那に「なんでここに来たかったのか?アーサー王が好きなのか?」と尋ねられ、 「アーサー王伝説は日本でもポピュラーな話で私も好きだ」と台詞棒読みで答えています。 決して「セイバーが」とか「腹ペコ王が」とか言えません。口が裂けても言えません。 嫁さんは真相を知ってましたけどね。 【 ウルヴァジー城 】 何処も彼処もボロボロで原型を留めておりませんでしたが、 残った石壁が悠久の歴史を静かに語りかけているようで何とも神秘的な場所でした。 こういう場所は物凄く好きです。 1日中ボーッとしていても良いくらい。 先に『教会スキー』と書きましたけど、同時に『廃墟スキー』でもあるもので。 (こっちは前から自覚あり) 【 ストーンヘンジ 】 祭祀場、ドルイド教徒の礼拝堂、天文台、などの説がありますが、 未だにその真相は謎のまま閉ざされております。 しかもストーンヘンジは一気にその形が造られたのではなく、 土塁や石柱を長年の歳月を重ねて造った結果、今のような状態になっているそうで。 だから尚更その目的が分からなくなっているのでしょうね。 確かに何のために造ったのかさっぱり見当がつきません。 ただただ、その神秘的な佇まいに感動するだけでした。 個人的にはだだっ広い草原にポツンと置かれていることから 天文的な意味合いが強いのではないかと思ったりするのですが。 第一回はここまで。 次回も引き続きイギリス旅行のレポートをお楽しみください。 <BGM> 愛のレクイエム [ オリジナル・サウンドトラック ウィンダリア / Victor ] |