第288回:Zac.'s 風雨来記 海外逃亡編 その弐(2006/10/15)


前回に引き続きイギリスの話を。
まだまだありますので暫しお付き合いください。
(流石に10日間も行ってくると紹介するネタは豊富)

【 ローマン・バース 】



ローマ時代、ローマ人によって築かれた浴場です。
まあ日本で言う所謂『温泉』ですね。
今でも現役で湧き出ています。入れませんけど。

ローマ時代から保養地として賑わった歴史のある場所なのですが、
流石にローマ時代の人々は温泉の効能を理解して保養地にした訳ではなく、
『温かい水が沸く不思議な場所』といった神秘的な場所として訪れていたそうです。
(温泉の効能が理解されたのは18世紀になってから)

そりゃボコボコお湯が沸いてたら昔の人は驚きますわな。
なんか女神とか祭ってスゲースゲーヤベー言ってたみたいです。
その時の詳しい説明を読んできたんですけどもう忘れました、スミマセン。
まあイメージ的には阪神タイガースの暗黒時代、
新外国人が加入する度に「バースの再来!」と持ち上げていたような感じかと。
ほら、バース(都市)とバース(阪神)って上手くかかってますし。座布団2枚。

実際お湯にも触れてきましたが、確かに温かかったです。
でも、温泉の色は汚いですね。
ドリフのコントに出てくる風呂みたいな色(バスクリン色)してます。

ちなみにバースという名前はバス(bath)の語源になっているとのこと。

【 バース寺院 】







これまた歴史のある教会です。
前回のウィンチェスター大聖堂もそうですが、
今でも現役の教会として機能しているってのがロマンあります。
椅子に座って10分くらいボーッと祭壇の方を眺めながら、
「昔の人と同じ視点で同じものを見ているんだなぁ」と歴史の重みを実感しておきました。

私が入ったとき丁度パイプオルガンの演奏の練習をしていたのですが、
やっぱり綺麗な音をしておりましたよ。
結婚式のようにこのパイプオルガンで私の好きなゲームの曲を(以下略)

またこの写真ではあまりよく分からないかもしれませんが、



外壁には「天使が梯子を登る」様子を模した彫刻が刻まれております。
何の意味があるのかは分かりませんでしたが。

ちなみに潤ちゃんの結婚式はコンティニューの計らいもあって
こういうところでやりそうな感じがします。

【 ロイヤル・クレッセント 】





元々、貴族の住まいとして造られたものだそうですが、現在も人が住んでいるっぽい雰囲気でした。
建物は弧を描くような珍しい造りになっており、その様子は巨大な城壁やダムを髣髴とさせます。
写真で見るとあまり実感できないかもしれませんがかなり大きい建物でした。

余談ですが、このロイヤル・クレッセントに行く途中



こんな可愛いリスと遭遇しました。
街中でこういった小動物と遭遇できたのも良い想い出です。
つか、結構普通にいるのでビックリします。

【 コッツウォルズ地方 】

イギリスで「最も美しい」と評され人気のある地方です。
広大な丘陵地の合間合間に小さな村が点在しており、その村々を回ってきました。







この地域の家は「蜂蜜色の家」とか言われ、明らかに他の地方とは異なる家が並んでいました。
なんかこう、イギリスの田舎(カントリー)という雰囲気が漂っております。

回った村は、カッスルクーム(写真1番目)、バイブリー(写真2番目)、
ボートン・オン・ザ・ウォーター(写真3番目)
の3つ。
夫々、カッスルクームは『コッツウォルズで一番古い村』、
バイブリーは『イングランドで最も美しい場所』、
(略)ウォーターは『コッツウォルズのベニス』と言われているそうです。
確かに何処の村も静かで綺麗で落ち着ける場所でしたね。

通常、(略)ウォーター以外はツアーで絶対に回らない場所だそうで、
今回旅行に帯同してくれた嫁の友人とその旦那には感謝しております。

なお、バイブリーにはマスの養殖場がありエサをやることができました。
勿論思う存分あげてきましたよ。


元野球部の血が騒ぐ

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エサに群がるマス達

↓↓↓↓↓↓↓↓



そして伝説へ・・・・・・


【番外】


中にはメカに改造される幸運なマスもいました

ま、こんな感じで戯れておりました。

【 ウェールズ地方 】

イギリスの西側に位置する独自の伝統文化を持つ地域です。
「ケルト神話」「石炭」「蒸気機関車」というキーワードでピンとくる人が多いかと。

イギリス領内ではありますが、ウェールズ語という独自の言語が使用されており、
街中の看板や観光地の案内板などは全て両方の言語で記載されています。
嫁の友人の旦那曰く「最近、ウェールズ語を積極的に使おうという動きになってきた」とのこと。
個人的にこういった文化を絶やさないようにという試みは大事だと思います。

で、このウェールズでは炭鉱「ビックピット」「蒸気機関車」を見てきました。





ビックピットは既に閉山しておりますが、
新たに観光地として一般人に公開されている炭鉱です。
リフトに乗って地下90mの坑道まで降りることもできます。
このとき炭鉱夫のようにヘルメットとライトを装備するのですが、気分はマサにスペランカー!
ちょっとの段差でも簡単にダウンできそうです。

私は炭鉱もロマンを感じるんですよね。
死をも恐れなかった男達の生き様とそれを支えた女達の生き様が詰まっている場所ですから。
下の写真のようなものを見せられると弱いです。
閉山まで沢山の夢と希望とそして悲しみがあったことでしょう。
そういう場所に自分が立ってみると・・・・・・なんか胸が熱くなるんですよ。

なお、ウェールズの炭鉱も現役で稼動しているのは一つしかないそうです。
エネルギーの変化と共に栄えるものあれば寂れてゆくものあり。
いつか北海道の夕張みたいになるのだろうかと思うと切なくなりますね。

で、こちらは蒸気機関車。
まだ現役で走っております。



機関車には乗りませんでしたが、その様子を写真には収めさせてもらいました。
カメラを向けると運転手さんがきっちりポーズを撮ってくれまして、
サービス精神旺盛でさすが紳士の国だと実感。
日本ではあまり無い光景ですよね。


さて、第二回はここまで。
まだまだイギリス旅行のレポートは続きます。
もうしばらくお付き合いください。


<BGM>
CASTLE BGM
[ ガリウスの迷宮 / KONAMI ]