第326回:Zac.'s 風雨来記 〜また北海道かよ〜(2008/01/13)


昨年末の話になるのですが、冬の北海道を旅してきました。

「またかよ!」という声が東西南北360度マルチレンジで飛んできそうですが、
今回はちょっとだけ旅行に行く事情がありまして。
一昨年イギリスの新婚旅行でお世話になった嫁さんの友人夫婦が日本に来たんですけど、
「北海道に行きたいから案内して欲しい」と希望があったんですよ。
イギリスで随分お世話になりましたし今度は我々の番だ、と。

……ま、勿論我々も楽しんできたんですけどね。
冬の北海道はそんなに行ったことがないので結構新鮮でしたし。

と言う訳で、いつものようにダラダラと写真並べて旅行の様子をご紹介。

■ 12月22日 ■

午前中の飛行機で北海道入り。
その後、嫁さんの友人夫婦(以下友人夫婦)と札幌駅で合流すると、
ジンギスカンとビールを喰らいにサッポロビール園へ。


ジンギスカンをたらふく食べて……


博物館を見学し……


そしてサッポロビールの試飲。
真っ昼間からいい身分です。


んで、サッポロビール園と言えば北海道日本ハムファイターズの屋内練習所が隣接していることで有名。



勿論、サッポロビール園内にもファイターズのお膝元っぽいアイテムが見られました。






次は日が沈むタイミングを見計らって藻岩山へ。
展望台まで登り札幌市内の夜景を堪能しました。




前回来たときは曇ってあまり見えなかっため、意味今回が初の夜景観賞と言ってもよいでしょう。

なお、展望台まではロープウェイと輸送バスを乗り継いで行くのですが、
輸送バスの冬仕様が超絶格好良くて燃え死ぬかと思いました。


やっぱりキャタピラは男の浪漫だね!!

最後は札幌中心街に戻り、大通公園のホワイトイルミネーションを堪能。
凄く綺麗なんですけど数年前に来たときとあまり変わってないような気が……。


その後、すすきのの飲み屋で食事&酒を堪能してホテルへ帰還。
朝起きるのが早かったのですぐに寝てしまいましたとさ。

この日はとにもかくにもキャタピラ。これに尽きる。

■ 12月23日 ■

この日は午前中からアウトドアを満喫。
スキーに行ったとき乗りたいのに指を咥えて眺めているだけだったスノーモビルを体験してきました。
『かまいたちの夜』が好きな人には憧れの乗り物なんじゃないかと。




昔は材木を運ぶ馬車道だったというコースを約1時間半のアドベンチャー。
白銀の山中をモビルで駆け抜ける気持ちよさは格別でした。
ハンドル操作に思っていたより力がいるので慣れるまで個人差があると思いますが、
バイクや車を運転したことがあれば大丈夫だと思います。

あ、馬車道って馬車が通る道って意味ですよ。
レストランではありません・・・・・・材木を運ぶ馬車道ってのも浪漫ありますけどね。

スノーモビルを堪能した後は昼食へ。


いつの間にか札幌中心街に進出していた『桑名』で味噌ラーメンを食しました。
数年前に食べたときは琴似店しかなくそのイメージしか持っていなかったため、
「ちょっと遠いなぁ」と一度は諦めていたのですがね。

コクのあるスープが程良く麺と絡み合っていて美味いです。(←月並みな感想)
なお、味が濃いのでライス付推奨。

昼食後は札幌時計台を向いのビルの2階テラスより観賞。


友人夫婦曰く「実物って意外と小さいんだね」だそうな。
まあ実際に小さいんですけど、周りの木々は葉っぱを落としてるから味気ないし、
ビルに囲まれたところにポツンとあるから余計に小さく見えるんでしょうね。

札幌観光はこれでおしまい。
特急電車「スーパーカムイ」に揺られて深川へ。
到着後は9月に北海道へ行ったときにも利用した『暖簾』で夕食を堪能しました。
あとはホテルでぐっすり睡眠・・・・・・今日も早起きでしたからね。

あ、深川で見つけたネタを二つ。


深川駅構内の階段にあった看板。
『きっぷも今カードの時代オレンジカード』の文字に感動しました。
首都圏でオレンジカードはほぼ壊滅状態になっているため久しぶりに耳にした単語です。
(首都圏ではオレンジカード→イオカード→Suicaと変遷してます)
確かJR北海道ではまだ記念オレンジカードなど積極的に発売しているんですよね。


深川駅前のローソンで発見。
おせちを予約とはちょいとハードル高いですが、
野球ファン、とりわけ北海道日本ハムファンにはたまらないアイテムです。

ただ、ローソンが元々はダイエー傘下のコンビニエンスストアであり、
つい10年くらい前までダイエーホークスの選手を使ってCMを打ち出していたことを思い出しまして、
「まさか地域限定とは言えローソンがファイターズと提携する時代になるなんて。」
と感慨深くなってしまいました。
(現在ローソンは三菱商事グループに属しているはずです)

■ 12月24日 ■

今日からレンタカーを借りて移動。
深川から車で約30分のカムイスキーリンクスへ。




私自身、スキーはかれこれ6〜7年ぶりになります。
上手く滑れるのか心配だったのですが、身体はしっかり覚えているものですね。
ゲレンデの妖精、華麗なる復活です。

ただ、午後から雪が強くなってきたのに調子に乗って山頂まで登ったら、
山頂はほぼ吹雪のような惨状で視界ゼロの中を下りてくる羽目になり死ぬかと思いました。
ある意味で楽しかったですけどね。


閉場ギリギリまで滑っておしまい。
今度は2泊3日くらいスキー三昧で訪れたいものです。

スキーの後はイルムの丘・聖マーガレット教会へ。
9月の北海道旅行でも紹介しましたが、私が結婚式を挙げた教会になります。


毎度毎度同じ場所と思われそうですが、
今回は教会で行われるクリスマスコンサートに参加するのが目的でした。
聖歌隊が教会の中で歌ったりパイプオルガン弾いたりピアノ弾いたりします。
やっぱりパイプオルガンの音色はいいっすねー、家に一台欲しいくらいです。
ちなみに教会内の撮影は可能か不可能か分からなかったのですが、
周り見ていたらパシャパシャやってましたので退場時に一枚パチリ。


前々から「来たいけどクリスマスに北海道は難しいよね」と嫁さんと話していたのですが、
運良くイギリス夫婦の申し出がクリスマスの時期と重なっていたため、
参加できるようスケジュールを調整したという訳。

そしてコンサート後はバイキング形式のクリスマスパーティに参加。
クリスマスプレゼントイベントで教会に併設するレストランの「コーヒー無料券」が当たりました。
……これは「また来いよ」という神の思し召しなのでしょうか??
なお、運転手だったので酒を飲めなかったのがちょいと心残りでした。

クリスマスコンサートが終わると高速を使って旭川へ移動。
宿泊する駅前のビジネスホテルに着くとシャワー浴びてすぐにバタンキュー。
今日も朝から夕方まで運動しましたので。

■ 12月25日 ■

今日は午前中から全国的に有名な旭山動物園へ。
友人夫婦は勿論初めてですが、我々も冬に来るのは初めて。
夏と冬で動物園の様子がガラリと変わりますので楽しみにしておりました。


ペンギンの散歩を見たり、


雪を食べる熊を見たり、


ホッキョクギツネの冬色バージョンは檻の奥で寝ていたので残念でしたが、




レッサーパンダの綱渡りなどを楽しみ、


サル山のサルはとても寒そうで、


ホッキョクグマは暇そうで、


アザラシはやっぱりラヴリィでした。そりゃもうラヴリィ弥生並に。
私、アザラシ好きなんですよね。

一つ心残りがあるとすれば、ペンギンの散歩を動画に撮るために場所取りをしていて
アザラシのもぐもぐタイム(エサやりながら飼育員が動物の解説をする)を見られなかったこと。
嫁さん曰く「超可愛かった!」そうなので……無念……。
ま、ペンギンの散歩を動画に収められたのでよしとしますが。

旭山動物園を出た後は富良野方面に向かって南下。
その途中、雪に覆われた美瑛の丘を見るために幾つか寄り道を。




上の二枚、個人的に凄く気に入っている写真です。
いや一面雪化粧ってだけなんですけど、こういった風景は日常生活で拝むことはまず不可能ですし、
なにより自分が北海道に移住したときに毎日眺めていたいと妄想している風景に似ているので。
欲を言うともう少し雲が無ければ良かったんですけど……。


あとケンとメリーの木はこんな感じになってました。
やっぱり冬は誰もいませんね。

そんな感じでフラフラ寄り道をしながら富良野に到着。
事前に色々調べた結果、富良野では「オムカレー」なるものが有名だそうで、
宿泊予定のペンションへチェックインすると早速オムカレーを食べに行きます。


要するにオムライスにカレーがかかっている訳ですが、これが予想以上に新鮮な味で美味しかったです。
「カレーとオムライスを一緒に食べるようなもんだろう」と思っていた食べる前の自分を殴りたいくらい。
「オムライスはケチャップだろう!」とか「ケチャップでメイドさんに文字書いて貰うんだ!」とか
オムライスに絶対的な拘りがある人も、富良野に寄ったときには一度是非どうぞ。

夕食後は近く(と言っても車で15分)にある温泉に嫁さんと一緒に出掛け(吹雪になって大変だった)、
戻ってくるとペンションに併設されたバーでお酒を飲みながら友人夫婦と談笑。
今まで宿泊施設ではゆっくりした時間を取れなかったので、
ここぞとばかりにバーの閉店時間までのんびりさせて貰いました。

■ 12月26日 ■

北海道旅行最終日。
この日、富良野・美瑛地方の朝は氷点下24度まで冷え込みました。
どうりで布団被っていても寒かった訳だ……。
車内に置いてあったペットボトルのお茶は見事に凍ってましたし、
車の窓は凍っていてしばらく開きませんでした。
凄いよ北海道、カッコイイぜ北海道。(←後者はおそらくZac.の色眼鏡)

ペンションを出るとまずはワイン工場へ。
前日に営業が終了していたのですが、試飲と売店は開けてくれまして、
なんとか試飲と土産のワインを買うことができました。
勿論、私はドライバーなんで試飲なんてできませんよ。

なお、専門家ではないため正確には「氷霧」か「ダイヤモンドダスト」か分かりませんが、
氷点下24度まで冷え込む寒さの影響か、大気中の氷の結晶が太陽の光を散乱して輝いておりました。




大気がキラキラ光っていてこれだけ良い天気でも奥に連なる山々がはっきり見えません。
写真に撮ってもこの通り、真ん中あたりは白くなっております。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが……

幻想的で凄く綺麗でした。
でも、眩しくて運転がちょっと怖かったです。

続いては富良野チーズ工房でアイスクリーム製作体験。
私は自分でお菓子とか作ってしまう人を強く尊敬してしまうほど
『手作り○○』みたいなものに縁のない人間ですので果たして上手く出来るのかどうか……。


まあ必要な材料混ぜるのを自分達で行うだけで、アイスクリーム自体は機械が作るんですけども。
ただ、こういうの全然やったことないため新鮮で楽しかったです。
ちなみにアイスの下に敷いてあるコーンも自分で作りました。
こちらも機械にコーンの生地を流し込むだけなんですけど楽しかったですよ。

チーズ工房を堪能したあとは帯広へ移動。
ちょっとした車での長旅です。

基本的に長い距離を運転するときは音楽が無いとダメな人間なので、
表面にマッキーで「最新歌謡曲」と書かれている私が編集したCDを
「最近日本で流行ってる歌だよ」と友人夫婦に説明してかけさせてもらったのですが、
流れてきたのが『水の旋律』の主題歌とか『あやかしびと』の主題歌とかで、
我ながらどうしようかと思いました。そもそも最新じゃないし。

挙げ句の果てには小坂りゆの『断罪の花』が流れているときに
「これ有名な人の歌なの?」と聞かれて「うん。最近人気急上昇。」とか答えてしまう始末。
音ゲーファン以外に知ってる人なんて少ないぜ……。
気分的に「日本にはまだニンジャとサムライがいるぜ!」と教えたのと同じ気がして複雑な心境です。

で、帯広に着くと遅めの昼食。
駅前の『ぱんちょう』で豚丼を食します。
説明不要なほど全国的に名が知れているお店ですね。



私が来るのは2度目になりますが、やっぱり美味しかったです。
これを気軽に食べに来られる帯広の方が羨ましい。

羨ましいと言えば六花亭も同じく。
写真には撮ってませんが、六花亭本店でお土産買ったり喫茶室でお茶したり。
こんな美味しいお菓子やケーキを気軽に買いに(食べに)来られる帯広の方が羨ましいです。
なお、我々にとって思い出深い衣料の有沢は看板を眺めるだけとなりました。

あ、帯広に着いて街を歩いていると『現在の気温-4℃』という電光掲示板を発見し、
一瞬「おおっ!富良野より20℃も暖かいのか!」と思ったのですが、
それでも氷点下であることには変わりなく、20℃暖かいというイメージが沸きませんでした。
4℃と24℃の違いならイメージ沸くんですけどねぇ……

さていよいよ北海道旅行の最後。
とかち帯広空港から東京に向かって飛び立つ前に、かの有名な幸福駅を見てきました。
(二枚目の写真がボケてしまい無念)




オフシーズンの上に日が沈んでから行きましたのでちょいと寂しい佇まいでしたが、
こういう場所(廃線となった鉄道の駅)はむしろその方が情緒もあって良いのかもしれません。
観光客でごった返していたら……あんまり情緒ないですからねぇ。
ちなみに残念ながら愛国駅の方は見ておりません。
今度機会があれば行ってみたいと思います。

そしてとかち帯広空港から出発。
夢の楽園『北海道』から現実が待っている『東京』へ戻りましたとさ。

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という具合の4泊5日の楽しい旅でした。
友人夫婦にもかなり楽しんで貰えたようですし、
真冬の北海道はクリスマスシーズンと雪祭りシーズンの札幌・小樽くらいしか来たことがなかったので、
旭川〜美瑛〜富良野〜帯広と未体験のゾーンを回れたのは個人的にも凄く良かったです。
雪道の運転のコツも掴みましたし、あとは冬の北海道の時間感覚と距離感覚さえ掴めれば、
レンタカー借りて観光するのも夢じゃないな、と。

となれば行きたいのはやっぱり摩周湖ですよ。
ほら、冬の寒い時期で時坂樹も寂しがっていると思いますので、
ここは私が行って暖めてあげないといけません。

待ってろよ!時坂樹!!
(だからなんでオチがいつもこれなんだよ……)


<BGM>
Lunatic Tears...(Tatsh)
[ 11eyes -罪と罰と贖いの少女- opening song / Lass ]