第335回:Zac.'s 風雨来記 〜旅マン!〜(2008/03/26) | |
3月21日(金)〜3月22日(土)の1泊2日で北海道へ出張に行ってきました。 まあ、実際に仕事を行うのは3月21日だけであり、 「仕事中に何かトラブルがあって飛行機に間に合わなくなると困る」 と判断して1泊したため、翌日の3月22日はフリーな一日でしたが。 ……この時点で「おい!北海道で遊んで帰りたかっただけだろう!」と突っ込まれそうですが、 本当に仕事で大きなトラブルがあったため、 当日に帰ろうとしていたら間違いなく飛行機に乗れませんでした。 トラブルの詳細は伏せますが、とにかく遠方への出張は保険を掛けておいて損はないです。 ただ、フリーな一日とは言いましたが、 帰りの飛行機は16時30分発という中途半端な時間に飛び立つ便しか取れなかったため、 何をするにも微妙に時間が足りません。 札幌や小樽は過去に観光したことがあるので、別の場所を観光しようと思いましたが、 15時半〜16時くらいに新千歳空港へ着かなければならない条件下では何気に難しくて断念。 また、札幌ドームの『日ハム×ロッテ』戦に行こうかとも思いましたが、 16時30分発だと15時くらいまでしか観戦できないため同じく断念。 まあ、北海道でなければゲーセンで時間潰しても良かったのですが、 やっぱり北海道に来たのであれば何かしら想い出を作って帰りたいものです。 散々思い悩んだ結果、1人でしか出来ないようなことをやろうと決意。 『旅マン!』のようなことをやってみようと思い至りました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ※『旅マン!』とは ビックコミックスピリッツ誌上で連載された、ほりのぶゆき氏の漫画。 ほりのぶゆき氏が自ら日本全国を旅行してその内容を漫画にしたもの。 それだけ聞くと至って普通の『旅行記』のように思えるのだが、 旅行にあたって以下のような制限が設けられていた。 @必ず日帰り A前回行った場所よりも遠い所へ行かなければならない(拠点は東京の自宅) B移動手段は普通電車しか使えない(特急電車とか新幹線はアウト) ※連載後期になると高速バスとか特急電車にも乗っていた よって連載初期の頃は近場の観光地を細かく紹介する内容だったが、 連載後期になると「どうやって上手く電車を乗り継いだら日帰りできるか」が重要になり、 ロクに観光もせず戻ってくる内容が続くようになってしまった。 ちなみに最終回は東京から神戸(三ノ宮)まで一日かけて普通電車で往復したのだが、 神戸(三ノ宮)の滞在時間はたったの「5分」しかなかった。 ただ、読むと本当に「旅に出たくなる」気分になってしまい、 誰かが『旅マン!』を読むと、決まって「旅に行きてぇ!」というメールが関係者各位の間を回る。 ほりのぶゆき氏の才能、恐るべし。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ま、要するにこの『旅マン!』の旅を習って、 「普通電車で何処まで行って帰って来れるか」を敢行した訳です。 前日の夜中にインターネットで時刻表と睨めっこした結果、 夕張までならなんとか行けそうなので目的地は夕張に設定。 財政破綻で色々と話題になったあの夕張です。 実はまだ道内では行ったことのない場所だったので、北海道好きとしては都合も良かったり。 なお、北海道には2040円で「フリー区間内は普通列車自由席乗り放題」になる 『一日散歩きっぷ』という便利な切符があることを知り、この切符を利用させて貰うことに。 勿論、この切符の存在が私の『旅マン!』の旅を後押ししたのは言うまでもありません。 そして翌朝、余裕を持ってホテルをチェックアウトすると、 札幌駅の立ち食い蕎麦屋で遅い朝飯を食べてから意気揚々と電車に乗り込みました。 果たして、Zac.の『旅マン!』の旅は如何に…… 【往路】 ■ 札幌駅(10:10発) まあ、有名都市のメインステーションですので特に珍しくも何ともないと思いますが、 旅の出発地点ということもあり写真は撮っておきました。 ※なお、千歳駅までは快速エアポートに乗りましたが、 珍しくもない路線を走っているので、札幌〜千歳間の駅紹介は省きます。 ↓ ↓ ↓ ■ 千歳駅(10:35着〜10:40発) 千歳駅で10:40発の新夕張行き普通電車に乗り換え。 あまりお目にかかれないワンマン回数券方式の一両編成でした。 (電車の写真は後ほど載せます。千歳駅では時間無くて撮れませんでした。) ↓ ↓ ↓ ■ 南千歳駅 新千歳空港への乗換駅ということもあるのか、 駅の周りは結構発展している雰囲気でした。 ↓ ↓ ↓ ■ 追分駅 苫小牧・帯広・千歳の3つの方面に分岐する駅ということもあり、 思ったより規模が大きく、駅の周りにもそこそこの集落がありそうな雰囲気。 ↓ ↓ ↓ ■ 東追分駅 写真撮影のタイミングを逃しました。 まあ、帰りの電車が停まった時に撮ればいいかな……と思ったのですが、 帰りは通過駅となってしまい撮影できませんでした。 ※実際「誰が乗るんだ?」と思うくらい周りに何もない駅だったので、 通過駅となってしまうのもごもっともな気がしましたが。 ↓ ↓ ↓ ■ 川端駅 なお、この駅で対向電車待ちが発生。 カッチョイイ特急電車の勇姿を拝むことができました。 また、この停車時間を使って電車の行き先表示板を撮影しました。 ……何故か表示板は「新夕張←→追分」に。 あれ、千歳からじゃなかったんですかね?? ↓ ↓ ↓ ■ 滝ノ上駅 ↓ ↓ ↓ ■ 十三里駅 ↓ ↓ ↓ ■ 新夕張駅(11:53着〜11:56発) 夕張方面に向かう支線への乗り換え駅。 次の電車の発車時間まで3分しかなかったので、 写真撮影は上の駅標と、下の電車の行き先表示板のみに。 ……何故か表示板は「千歳←→夕張」。 もしかして先に千歳から来て、私の乗った電車が来るまでずっと新夕張に停まってたんですかね?? ↓ ↓ ↓ ■ 沼ノ沢駅 少々見難いかもしれませんが、駅舎にあった「沼ノ沢」の文字を撮りました。 ↓ ↓ ↓ ■ 南清水沢駅 ↓ ↓ ↓ ■ 清水沢駅 停車位置に駅名を表記した看板が無かったため、 駅舎の「清水沢」の文字を撮影したのですが……電柱で文字が隠れてしまいました。 ま、なんとなく分かるので良いでしょう。 夕張市の中では一番人口の多い地区だそうで、 駅舎も他の駅に比べると大きかったような気がします。 ↓ ↓ ↓ ■ 鹿ノ谷駅 ↓ ↓ ↓ ■ 夕張駅(12時22分着) 12時22分、終点の夕張駅に着きました。 早速、夕張駅周辺を散策することに。 ……ただし、帰りの電車の発車時刻は12時30分。 夕張滞在時間は8分しかありません。 乗り遅れると飛行機に乗れなくなります(笑) これぞ『旅マン!』(後期)の醍醐味と言えましょう。 急いで駅を出て周辺を撮影します。 こちらが駅舎。 映画祭など国際行事も行われる場所ですから、駅舎も立派な造りです。 駅舎より北側はこんな感じ。 ガソリンスタンドと、写真では分かり難いですが少し先にコンビニの「セイコーマート」の看板が見えます。 というか、それしか見えません。 こちらが駅舎より南側。 左側の大きな建物はホテルです。 ホテルは撮影範囲内に人がいたため撮影できませんでした。 駅舎の中です。 幸せの黄色いハンカチが吊されていました。 シャッター側のハンカチ(黄色の画用紙)には 地元小・中学生の夕張の復興を願う熱い想いが書かれており、不覚にも泣きそうになりました。 頑張って町を立て直して欲しいですね。 私も今度夕張に来た時にはしっかりお金を落とすようにします。 そして見難いですが時刻表と運賃表。 一日の発着本数がそれぞれ9本しかありません。 眺めていて切なくなりましたが、同時に浪漫も感じました。 ・・・・・・ここまで撮影したところで「そろそろ8分経つだろう」と思い、 急いで帰りの電車の待つホームへ戻ったのですが、 携帯の時計を確認したらまだ4分しか経っていませんでした(笑) 【復路】 ■ 夕張駅(12時30分発) 出発まで4分あったので、まずは電車の行き先表示板を撮影しました。 今度こそ実際の走行区間と同じ「夕張←→千歳」の表記を確認。 続いて往路では撮影のタイミングが取れなかった電車を撮影します。 ワンマン回数券方式の一両編成です。 過去の北海道旅行で何度も目にはしていたのですが、乗ったのは今回が初めてだったり。 最後にホームから新夕張方面を写真に収めて電車に乗り込みます。 そして12時30分、私を含めた2人の乗客を乗せて夕張を発車しました。 想い出をありがとう夕張!また来る日まで!! なお、記念に整理券をゲット。 夕張まで行った証拠&想い出になりました。 ↓ ↓ ↓ ■ 鹿ノ谷駅 ↓ ↓ ↓ 途中、車窓からの風景や車内後方の様子を撮影してみました。 電車は1両編成かつ終着駅にターンテーブルなどないため、前と後に運転席があります。 当然ながら後方の運転席は使用していないので誰もいません。 ↓ ↓ ↓ ■ 清水沢駅 ↓ ↓ ↓ ■ 南清水沢駅 ↓ ↓ ↓ 南清水沢〜沼ノ沢間の車窓を一枚。 ビニールハウスは夕張メロン栽培用でしょうか。 ↓ ↓ ↓ ■ 沼ノ沢駅 ↓ ↓ ↓ ■ 新夕張駅(12:52着〜13:05発) 夕張支線から石勝線に合流する新夕張駅へ到着。 帰りは特急電車の通過待ちで13分の余裕があったため、色々写真を撮りました。 まずはホームの様子。 特急電車が停まる駅なのでホームは広く長いです。 ただ、売店とか自販機がホーム内にありませんでした。 幸いペットボトルの水が残っていたので問題なかったのですが、 大きい駅ですから自販機くらいは欲しいような気がします。 次に私が乗っていた電車を一枚。 大きいホームに停車していると、なんとなく雰囲気も変わりますね。 そして新夕張周辺の景色を。 北側は山で、南側は集落が広がっていました。 また、駅と言えば「広告看板」がつきものですが、 新夕張駅にあった広告看板はこれのみでした。 ……財政破綻の影響で色々考えさせられる広告ですね。 ちょっとばかし切ない気持ちになりました。 でも、せめて「ようこそ夕張へ」の文字が掠れているのだけは何とかして欲しいなぁ……。 ちなみに私見ですが、石炭の歴史村は後世まで残すべきだとは思います。 ところで、新夕張駅と言えば北海道or鉄道マニアの方にはピンとくるものがあるのではないでしょうか。 そう、夕張線登川支線の終点駅で、2004年3月に廃止された「楓駅」です。 その昔、主に炭坑で採れた石炭を運ぶ目的で、 新夕張〜楓〜登川という地域を結ぶ登川支線が出ておりました。 しかし、炭坑が廃山になり、石勝線が開通すると、この登川支線は廃止。 楓と登川の代替として石勝線上に新たに「楓駅」が作られました。 ただ、石勝線上の中間駅となりましたが、千歳or帯広方面に向かう電車は一切停まりません。 新夕張と楓を折り返し運転する普通列車しか停まりませんでした。 つまり石勝線上にある駅なのに、行き先は新夕張のみという不思議な駅なのです。 この装いも新たに設置された石勝線上の「楓駅」も、当初は日に数本の電車が行き来していましたが、 年々利用者数が減少し、末期になると毎朝着発1本ずつ(日曜は運休)のみとなってしまいます。 その結果、「日本で最も乗るのが困難な電車」と言われるようになりました(笑) 私も「いつか電車に乗ってみたい&楓駅に行ってみたい」と思っていたのですが、 上述したように2004年3月で廃止してしまい、結局夢は叶いませんでした。 と、「楓駅」の説明が長くなりましたが、 要するに「新夕張だから楓駅があった頃の面影が残っていないかなぁ」と思った訳ですよ。 で、ホームをキョロキョロしながら数回往復したのですが、残念ながら何も見つからず。 駅舎の方に行けば何かあったのかもしれませんね。 (乗り遅れると大変なことになるので駅舎の方には行けませんでした。) ただ、新夕張の旧駅名「紅葉山」の駅標は駅のロータリーにありました。 遠目に見えただけで写真には収められなかったのが無念。 しかし「紅葉山〜楓〜登川」って駅名の流れは綺麗だよなぁ……浪漫だよなぁ……。 ※楓駅や新夕張駅についてはWikiや有志サイトに詳しく載ってますので、 興味のある方はググってみてください 私のヘボい説明よりそっちの方が分かりやすいと思います。 ↓ ↓ ↓ ■ 十三里駅 ↓ ↓ ↓ ■ 滝ノ上駅 滝ノ上駅〜川端駅間にあった湖です。 3月も終わろうとしていますが、まだまだ湖は凍っておりました。 さすが北海道、これぞ北海道。 ↓ ↓ ↓ ■ 川端駅 ↓ ↓ ↓ ■ 東追分駅 帰りは停まらず通過。 いや、ホント、周りに何もない駅だから仕方ないとは思いますが、 そのお陰で唯一写真が撮れなかった駅になってしまいました(涙) ↓ ↓ ↓ ■ 追分駅 ↓ ↓ ↓ ■ 南千歳駅 ↓ ↓ ↓ ■ 千歳駅(14:06着) 終点千歳に到着。 無事、『旅マン!』の旅が終わりました。 普通電車の旅ということもあり長時間掛かったように思えたのですが、 実際は10:10発〜14:06着の約4時間と、思ったより短い旅だったのでビックリ。 まあ、それだけ楽しく充実した時間を過ごせた、ということかもしれませんね。 今度の『旅マン!』の旅は釧網本線あたりでやってみたいものです。 北浜、止別、摩周……浪漫溢れる駅が満載でワクワクします。 やっぱり北海道はいいなぁ……いつか住みたいなぁ……。 勿論、出張も大歓迎です。 ・ ・ ・ なお、14時頃に千歳に着いてから飛行機の時間(16:30)までは、 千歳駅前のショッピングモールで六花亭のお菓子を買ったり、 ゲーセンでニデラやったりして時間を潰しました。 ……やっぱりゲーセン行ってるじゃん!! <BGM> THEME MUSIC 〜 from SUPER LAYDOCK [ from T&E SOFT 5th Anniversary Game Music Library / T&E SOFT ] |