第417回:将来、子供にやらせたいゲーム その一(2011/08/26)


うちの長男が来月3歳になります。
早いものですね……生を受けてからもう3年の月日が経つんですよ。
これまで色々なことがありましたし、これからも色々なことがあると思いますが、
とにかく健やかに成長してくれることを願うばかりです。

で、その「色々なこと」の中に確実に存在するものの一つに、
『ゲームをやらせること』があるのは間違いないでしょう。
親が親なので切ろうと思っても切り離せないでしょうね……これは。
私が子供の頃から親の視点的に賛否両論のある娯楽ですが、
少なくともやらせないことだけはないと断言します。

……この前振りだけで100人中100人の方が「どうせ音ゲーだろ?」と思うでしょうけど、
まあそれはZac.家に生まれた宿命とも言える訳で今回は割愛。
個人的にはゲームと共に子供が成長することを真面目に考えていますので、
その結果がどうなるかはともかくとして、ちゃんとした理由があるものをチョイスするつもりです。

そんな訳で、私の経験に基づく『子供に絶対にやらせたいゲーム』を挙げてみたいと思います。
いっぱいありますので、とりあえず今回はファミコンあたりのオールドゲーから。


1.スーパーマリオブラザーズ(FC)

 もはや説明不要、数々の伝説を生み出した配管工兄弟アクションゲーム。
 ゲームを語る上での『基礎』としてしっかり頭に焼き付けて欲しい。

 内容・バランス・テクニック・裏技・ネタなどなど、
 全てにおいての『面白さ』が凝縮されているゲームだと個人的に思う。
 当時、老若男女問わずヒットした理由は伊達じゃないかと。

 勿論、ワープは使用不可。無限増殖はあり。ただし自分で見つけろ。
 なお、親としてはBダッシュで最初のクリボーに突っ込んで死ぬ息子の姿が超絶見たい。


2.ドラゴンクエスト1、2(敢えてFC)

 こちらも説明不要、数々の伝説を生み出したRPG。
 リメイク版も多数出ているが、ここは敢えてファミコン版をやらせたい。

 理由は「ふっかつのじゅもん」を体験させること。
 ちゃんと自分でメモして管理して入力する……手間は掛かるけどやらせる価値はあると思う。
 おそらく字が汚いことや管理体制が杜撰なことを悔やむ良い切っ掛けになるだろう。

 あとは自分でお金(ゴールド)を貯めて武器やアイテムを買うという行為や、
 欲しい武器があるけどお金が足りない時に手持ちの道具を売ってお金を工面する工夫とか、
 『昨晩はお楽しみでしたね』の意味や『あぶない水着』の意味に悩むとか、
 2限定だけど『船』を手に入れた後に実感する世界の大きさとか、
 その辺を体験させてあげたい。あと紋章集めの理不尽さとか。


3.桃太郎電鉄シリーズ(平仮名表記にできるプラットフォームで)

 こちらも説明は不要か?
 日本の都市や主要産業や特産物やグルメを一気に満喫できる息の長い双六ゲーム。

 勿論、日本の地理の勉強が目的。
 都市の名前や位置、主要産業や特産物を遊びながら覚えられるのは子供にとって良いだろう。
 あと親と一緒に遊ぶことで、『ズル賢さ』とか『大人の汚さ』とか学んで欲しい。

 なお、システム的にはシンプルな初代ファミコン版が良いのだが、
 知育的には収録都市の多い最近のシリーズが良いとは思う。
 ただ、漢字を読むのが難しいと思うので小学校低学年くらいまでは平仮名表記にできることが必須か。


4.ウィザードリィ -狂王の試練場-(FC)

 3D視点のコンピューターRPGの原点とも言われ、後のゲームに多大なる影響を与えた歴史あるRPG。
 こちらはすこぶる出来の良いファミコン版の1作目をやらせたい。

 このゲームで養って欲しいのは『想像力』。
 視覚的にも文字的にも情報が乏しいゲームなのだが、
 それが逆に自分がその場にいることを想像しやすい環境を作っている。
 パーティの名前も自分で決められるので感情移入度も高い。
 蘇生に失敗したり石の中にワープするとリアルでキャラを失うところから、
 死への恐怖というのも感じて欲しいかな。

 あと、迷宮のマッピングは方眼紙与えて自分でやらせるつもり。
 それで『方向感覚』というものを養って欲しい。
 ただ、マーフィーズゴーストの経験値稼ぎと冒険者の宿の馬小屋の使い方は教えてあげようと思う。


5.ファミコン探偵クラブシリーズ(FC・SFC)

 推理物としては『オホーツクに消ゆ』と『かまいたちの夜』と悩むところだが、
 子供が内容を理解できるという意味ではこのシリーズが最適かと。
 (ま、結果的にはどちらもプレーさせると思うけど)

 怖いけど先が気になるストーリーと絶妙なネタ出しのバランス感覚は
 大人になった今でも「上手いなあ」と思う。
 あんまり小さい頃にやらせるとトラウマになるかもだから、
 プレーさせる時期は少し考えなければいけないかも。
 いや、『うしろに立つ少女』のストーリーの全貌を理解するのは
 やっぱり大人にならないと難しいかなぁ……。

 ま、とりあえずビビってくれればいいか(笑)


6.80年代前半に出たナムコのオールドゲー(AC・FC)

 パックマン、ディグダグ、ゼビウス、マッピー、リブルラブル、などなど、
 ナムコのオールドゲームは一通りプレーさせたい。

 この頃のナムコゲーは、敵を倒したり、逃げたり、罠に嵌めたりするのに
 その『動き』を研究して対処する面白さがある。
 そして、その倒し方によって得点が変わるなどの要素もある。

 自分で研究して考えて実践して思い通りにいった時の喜びは格別だ。
 ディグダグで大量の敵を必死こいて集めて岩で一網打尽とか、
 マッピーで大量の敵を必死こいて集めてパワードアで一網打尽とか、
 成功すると今でも脳汁出るからなぁ……。

 ま、極端に言えば覚えゲーなんで、パターンが分かればずっとプレーできるけど、
 息子には頑張ってその領域まで達して欲しい。
 そう、イトーヨーカドーでディグダグがずっと終わらなくて親に呆れられた私のように。


とりあえず、その一はこんなところで終わりにしておきます。
思い出した時に他のプラットフォームのゲームも書きますので。
あ、もし「これもいいんじゃないかな」というゲームがありましたら教えて頂けると有難いです。
私も世に出た全てのゲームを知っている訳ではありませんからね……。

えっ?兄弟でファミコン版の『エグゼトエグゼス』はやらせないのかって??

……それは絶対にやらせません。
(弾避けは確実に上手くなると思うけど)


<BGM>
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