第260回:真・Zac.s 風雨来記 第二章(2005/11/22)


11/11〜13に私用と観光で今年二回目の『北海道』へ行ってきました。

目的は勿論、時坂樹と出会うため・・・・・・と言いたいところですが
今回は普通に用事があったので時坂樹どころではなく残念無念。
・・・・・・ウソ。ちょっとだけ考えていたかも(笑)

では、例によって旅行の内容をつらつら書いていきたいと思います。

<1日目>

この日は旭川近辺で用事がありまして、特に観光などはしておりません。
天気が思わしくなく雪が心配された(雪さんが心配しているという意味ではない)のですが、
なんとか雨で済んだのは私の日頃の行いが良かったからなのかどうか。

とはいえ、これだけで済ませては面白くないので
一つ「いつから北海道が好きなのか」について語ってみたいと思います。

えー、私が北海道の魅力を語ったり実際に旅行に行くとなった場合、
周りの人から大概「樹か!時坂樹なのか!」と言われます。
確かに北海道で好きな場所を3つ挙げろと言われたら
「摩周湖」「神の子池」「トドワラ(野付半島)」
全て時坂樹と私が大恋愛を繰り広げた場所に関係する場所が挙がるので
周りから樹の名前が出てくるのは無理もありませんし、
私自身「樹効果」というのも無きにしも非ずなので否定もしません。

ただ、時坂樹がいるから北海道が好きになったという訳ではありません。
私が北海道に憧れの念を抱くようになったのは
遥か昔まだ小学生にも挙がっていない時期のことで、
そして北海道が本気で好きになったのは初めて北海道の地を踏んだ学生時代のこと。
つまり、樹と出会う前から既に憧憬の想いを持っていたということになります。

要するに時坂樹は後付けの理由であって
私の北海道に対する憧憬を助長させる存在と言うものなのです。
いや、そもそも時坂樹を愛するようになったのも
北海道効果があったからこそなのかもしれません。
もし彼女が沖縄を舞台にした風雨来記2に出てきたとしたら・・・・・・
やっぱり惚れてたかな、てへっ。

スミマセン、話が逸れました。

とにかく幼少の頃から北海道に対する憧憬の想いを抱いていた私。
その切っ掛けは鉄道マニア向けに発行されている「エル特急ライラック」の本でした。
(私が電車好きだったことは事件でシャ!234回を参照下さい)
エル特急ライラックは室蘭〜札幌〜旭川を結ぶ特急電車で
国鉄の時代から続く歴史のある高速輸送機関です。
現在は色々改正されて札幌〜旭川のみの運行となっているそうです。

この本には「電車の紹介」と「室蘭から旭川に至る路線の紹介」が載っていました。
路線の紹介とは停車駅の紹介とかその周辺の様子をライラックの勇姿と共に紹介するもので、
旅行情報誌に書かれるような内容のことが書いてありました。
電車が見たくて購入した訳ですから「電車の紹介」があれば十分です。
最初、子供心に「路線の紹介」なんて余分なものを載せるなと思っていたのは無理もありません。
しかし何度も読み返しているうちに不思議と余分なものとは思わなくなりました。
私はいつの間にか路線の紹介に載っていた北海道の風景に魅力を感じるようになっていたのです。

ああ、なんて綺麗で神秘的なんだろう、と。

勿論子供ですので「綺麗で神秘的」なんて言葉は出てきませんよ(笑)
ですが今にして思えばこんな気持ちだったのだろうと思います。
遥か遠い桃源郷に想いを馳せるような、そんな感じで。

以後、北海道を紹介するテレビ番組を積極的に見たり、
北海道が紹介されている雑誌や旅行情報誌を立ち読みしたり、
(流石に気軽に旅行情報誌を買うことは出来ませんでした)
また「オホーツクに消ゆ」といった北海道を舞台にしたゲームをプレイしたり
北海道に対する憧憬の想いを強くしていったのです。
(その中で特に惹かれたのが上に挙げた3つの場所)

そしてその想いは今も続いています。
本気で「住みたい」と思うほどに。
トイレに北海道の地図を貼ってしまうくらいに。

とまあ私は随分昔から今に至るまで北海道が好き、いや愛しているのです。
北海道最高!

<2日目>

午前中は引き続き旭川で用事があり、午後からようやく観光の時間を取ることができました。

コースは旭川−大雪山(層雲峡)−留辺蕊−北見−止別−屈斜路湖です。

旭川を出て一時間と少し。
到着した第一の目的地「大雪山」は



見事な雪景色で御座いました。



こんなものが作れてしまうほどに。
雪わはー!

事前に聞いていた天気予報で雪があることは予想していましたけど、
まさかここまで凄いとは思ってもいませんでした。
5合目に登って少し経ったら吹雪いてきましたし。
さすがは夏でも雪が残る黒岳を擁した大雪山連峰。
アイヌ語でカムイミンタラ。意味は『神々の遊ぶ庭』。カッコイイぜ!!

んで、大雪山で雪と戯れたあとは東側へ抜けまして
留辺蕊の「北キツネ牧場」へ。

  

どうです?どうです?
ラヴリィなキツネさん達が・・・・・・あ、間違えた。
これは牧場のエントランスに貼ってあったガッツ小笠原とエ○ズリーのポスターですね。
あー、「火は消した?」って・・・・・・君のチームの火消し役に聞いて見なさいってば。
今年なんて連日大火(以下略)

キツネさんはこちらですね。



うーん、やっぱりめんこい(←北海道かぶれ)ですなあ。

ちなみに北キツネ牧場にはキツネが100匹近く放し飼いされています。
大量のキツネ達と思いっきり戯れることができる・・・・・・と思いきや、
もはや人間に興味がないのか全然近寄って来ませんし、
こちらからアクションを掛けても殆ど反応しません。
遠巻きにこちらを眺めているという程度ですか。
だから写真の撮り難いこと撮り難いこと。
牧場に併設していた土産物屋の店員の方がよっぽど近寄ってきました。

ちなみに留辺蕊まで来ると雪が降る気配はありませんし
周りの山々も全然雪景色ではありませんでした。
一、二時間位前まで「雪わはー!」とか言って遊んでいたのがウソみたいに。

キツネを堪能したあとは北見へ。
ハッカに関する土産を買いたいので「北見ハッカ記念館」に寄りました。
冬季は閉館が16:30で5分前ギリギリの到着だったのですがなんとかセーフ。
無事、目的の物を購入することができました。

というか、この時期の北海道は日が落ちるの早いです。
日の入りは16:00前後。16:30になればもう真っ暗。
おかげで時間の感覚がズレました。

この日の最後は止別駅へ。



鋭い人は気付いたかもしれませんが、
7月に北海道へ来たときもここに足を運んでいます。
地図で見るとどう見ても旅行のルートから大幅に外れている位置にありますが、
私が道東へ来たときには絶対に外せない場所だったり。

止別駅には写真からも分かりますが「えきばしゃ」というお店がありまして
ここの塩ラーメン、白髪ネギが大量にトッピングされた「ツーラーメン」がもう絶品なんです。
「醤油、塩、味噌で一つづつ自身最高のラーメンを挙げよ」と言われたら
塩部門では間違いなくここのツーラーメンを挙げるくらい美味い。
そう、これを食べるために止別駅に来ているんですね。

道東を旅行する方は是非是非。
ルート的に多少のリスクを背負ってでも行く価値はあると思います。

そして止別から南下し本日の宿泊施設「屈斜路プリンスホテル」に到着して2日目終了。
ここにはまだ東館が出来ていない頃に一度泊まったことがありますが、
そのときと比べると随分と様変わりしましたね。良い意味で。
昔は明かりの無いところにポツンと建っていたからなあ・・・・・・。

晴れあり曇りあり雪ありで天候に恵まれたんだかなんだか分からない一日でしたが
北海道の色々な顔を見ることが出来たと考えれば非常にラッキーだったと思います。

<3日目>

この日は一日中観光に充てることができました。
コースは屈斜路湖−釧路−摩周湖−屈斜路湖(砂湯)−美幌峠−止別−女満別空港です。



これが私が泊まった部屋から見た朝の屈斜路湖の様子。
なんつーか、いい部屋に泊まってたんだなあと朝になって気付きました。

こんな眺めの良い部屋でのんびり過ごしたいのは山々でしたが
スケジュールがタイト、というよりのんびりしているとすぐに日が暮れてしまうので
朝起きて飯食って仕度してすぐにチェックアウト。
さらば屈斜路プリンスホテル。
今度はのんびり泊まることにするよ。

で、本日はまず釧路へ。
いや、北海道の方には「何故釧路?」と言われそうな予感がしますが、
目的は六花亭の喫茶室でピザやケーキが食べたかったのと、
数人の友人から土産に指定された六花亭のお菓子を買うことだったり。
つまり、六花亭の為だけに釧路へ車を走らせたということで。
恐るべし六花亭の魅力。

勿論、土産は空港でも買えるのですが品揃えが違いますからね。
本拠地へ乗り込んだ方が見るのも買うのも数倍楽しめるという訳です。

六花亭で昼食と土産購入を済ませた後は、来た道を引き返すような形で北上します。
途中、こんな北海道らしい道も通ったりして心もウキウキ。



BGMにIIDX HAPPY SKYの「Under the Sky」が流れたのもベストなチョイス。

そして、3日目の(個人的な)目玉



私が愛して止まない摩周湖へ。
ちなみにどのくらい愛しているかと言いますと、



「摩周」と名付けられた土産につい手が出てしまうくらいに。
右側のお菓子は柳月の『摩周の恋』というものですが、
これはまさに私と時坂樹のこ(以下略)

今回は天気も良く、カムイシュの島や透明度の高い蒼き湖面もバッチリ。
その蒼さに魅せられて一時間くらい第一展望台でボンヤリしていました。
冬季のため第三展望台から眺めることはできませんでしたが、
夏に清里側(神の子池や裏摩周湖展望台)を堪能できたのでよしとします。

しかし何度来ても良いものです、摩周湖。
もうね、ここは神掛かってます。
アイヌ語でカムイトー、「神の湖」と呼ばれるのは伊達じゃありません。

摩周湖を満喫したあとは屈斜路湖の砂湯へ。



湖畔にある足湯に浸かってのんびり・・・・・・したいところだったのですが、
あまりにも寒かったので早々に引き上げてしまいました。
下が温まっても上が寒くなっては意味がありませんので。

勿論、クッシーはきっちり撮ってきましたけどね。



そういえば学生時代に来た時と位置が変わってたなあ。
胡散臭さは相変わらずでしたけど。
つーか、元祖ってなんだよ元祖って。他にも類似品がいるのかよう。

お次は網走に抜けるルートの途中にある美幌峠へ。
ここから眺める屈斜路湖は素晴らしいの一言です、はい。



思わず東京に帰りたくなくなる風景ですね。
薄っすらと姿を現した月がなんとも幻想的で素敵。



あと、時坂樹が横に立ってそうな木もありました。
(意味が分かる人は私の心中察してください)

何度も北海道を旅行している私ですが、美幌峠は実は初めて立ち寄る場所だったり。
小清水や清里の方はよく通るんですけどね。
日没付近であまり時間取れませんでしたが寄れて良かったです。

そして最後を締めるのはやはりここ。



東京に帰って「ああ、もう一回ツーラーメン食べたかったなあ」と後悔するなら
多少の無理をしてでも足を運んで気が済むまで食べるべし!
と言う訳で今回の最後の晩餐は昨晩と同じ止別の「えきばしゃ」のツーラーメンでした。
つーか、マジ美味い。

以上で今回の北海道私用兼旅行は終了です。
よく友人とかに「お前もう北海道に移住しろよ」と言われるのですが、
さすがに私もその方がいいような気がします。
ただしそのためには解決しなければいけない問題が多々。
うーん、いつか住めるといいなあ・・・・・・。

全走行距離、約729km。
平均時速60km/hで換算すれば約12時間運転してたことになりますね。
いや、頑張った頑張った。



<BGM>
INAZUMA(dj TAKA)
[ beatmaniaIIDX12 HAPPYSKY ORIGINAL SOUNDTRACK/ KONAMI ]